「せっかく宅配ボックスを置いているのに、なんで入れてくれなかったの?」
不在票や持ち戻りの通知を見て、こんなふうに思ったことはありませんか?
そう思うのも当然です。
でも、実際に配達する側から見ると、宅配ボックスがあっても荷物を入れられないケースは意外とあります。
私は現役の配達員として、実際にたくさんの荷物を届けてきました。
この記事ではその経験をもとに、
- なぜ宅配ボックスがあるのに入れてくれないのか
- 配達員はどんなときに宅配ボックスを使えないのか
- どうすれば宅配ボックスへ入れてもらいやすくなるのか
- 宅配ボックスに入らない場合に備えて何をしておけばいいのか
を、配達する側の目線から解説します。
結論から言えば、宅配ボックスは「置くだけ」で終わりにしないことが大切です。
配達員が見つけやすく、使い方が分かり、荷物が入り、そして「ここに入れていい」と判断できる。
そんな状態を作っておくことが、宅配ボックスを活用するポイントです。
宅配ボックスがあるのに入れてくれない7つの主な理由
宅配ボックスに入らなかった理由は一つとは限りません。
配達する側から考えると、主に次のような理由があります。
宅配ボックスに入らない主な理由
- 荷物が宅配ボックスに入らない
- すでに別の荷物が入っている
- 宅配ボックスがどこにあるのか分からない
- 使い方・施錠方法が分からない
- 宅配ボックスに入れてよいのか判断できない
- 荷物や配送方法の条件で宅配ボックスを使えない
- マンションの共用宅配ボックスが満杯
① 荷物が宅配ボックスに入らない
まず非常に分かりやすい理由がこれです。
荷物より宅配ボックスが小さい。
当然ですが、この場合は宅配ボックスへ入れることができません。
ネット通販をよく利用する家庭では、これはかなり重要な問題です。
注意したいのは、宅配ボックス本体の外寸や「○○L」という容量だけでは判断できないことです。
確認したいのは、
- 投入口の幅
- 投入口の高さ
- 内部の幅・奥行き・高さ
- 実際に受け取れる荷物の最大サイズ
です。
宅配ボックスは「本体が大きいか」ではなく「荷物が入るか」で選びましょう。
宅配ボックスのサイズ選びについてはこちらで詳しく解説しています。
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宅配ボックスの大きさは何L必要?現役配達員がサイズ選びを解説
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また、「宅配ボックスより荷物の方が大きかった場合にどうなるの?」はこちらの記事で詳しく解説しています。
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宅配ボックスより荷物が大きい!入らない荷物はどうなる?
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② すでに別の荷物が入っている
これもよくある問題です。
朝に一つ目の荷物が届いて宅配ボックスに入り、その数時間後に別の配達員がやってくる。
一つ目の荷物を入れた時点で施錠されるタイプなら、二人目の配達員は宅配ボックスを使えません。
ネット通販を頻繁に利用する家庭ほど、
「何L入るか」だけではなく「何回荷物を受け取れるか」
という視点も大切です。
複数の荷物を受け取れる宅配ボックスについてはこちらでおすすめ商品を比較しています。
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複数の荷物を受け取れる宅配ボックスおすすめ5選!現役配達員が選び方を解説
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③ 宅配ボックスがどこにあるのか分からない
これも意外と重要です。
住んでいる本人からすれば、
と思うかもしれません。
でも、初めてその家に来た配達員にも同じように見えるとは限りません。
たとえば、
- 植木に隠れている
- 自転車の陰にある
- 玄関から離れている
- 建物の横に置かれている
- 普通の収納ボックスにしか見えない
という場合です。
防犯のために目立たない場所へ置きたい気持ちも分かります。
でも、隠しすぎると配達員からも見えなくなります。
収納ボックスなどを代用しているなら、
宅配BOX
荷物はこちらへお願いします
などと表示しておく方法もあります。
配達員から見たおすすめの設置場所はこちらで詳しく解説しています。
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宅配ボックスはどこに置く?現役配達員が『ここに置いてほしい』と思う設置場所
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④ 使い方・施錠方法が分からない
宅配ボックスにもいろいろなタイプがあります。
配達員が荷物を入れたあとに、
- レバーを操作する
- ボタンを押す
- ダイヤルを操作する
- 鍵をかける
など、商品によって使い方が違います。
問題なのは、初めてその製品を見る配達員でもすぐ使えるかです。
特殊な操作が必要なら、本体の近くに、
①荷物を入れる
②扉を閉める
③右側のボタンを押してください
など、短い説明を表示しておく方法もあります。
暗証番号や解錠方法など、防犯上重要な情報を誰でも見える場所へ表示するのは避けてください。
配達員が使いやすい宅配ボックスの条件はこちらで詳しく紹介しています。
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配達員が「これなら入れやすい」と思う宅配ボックス7つの条件
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⑤ 宅配ボックスに入れてよいのか判断できない
宅配ボックスらしきものがあったとしても、配達員が自由に荷物を入れられるとは限りません。
特に市販の収納ボックスなどを代用している場合、
と判断に迷うことがあります。
配達員が勝手に「たぶんここでいいだろう」と判断して荷物を置くのは難しい場合があります。
そこで、利用している通販・配送サービスで配送指示を設定できるなら、受け取り場所を明確にしておく方法があります。
たとえば、
玄関右側にある黒い宅配ボックスへお願いします。
のように、初めて来る配達員でも場所が分かるよう具体的に書きます。
Amazonの配送指示・備考欄の書き方はこちらで詳しく紹介しています。
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Amazonの配達指示・備考欄には何を書く?現役配達員が例文を紹介
続きを見る
配送指示が利用できる範囲や実際の置き配可否は、配送業者・注文内容・荷物・配送時の状況などによって異なります。配送指示を書けばすべての荷物が必ずその場所へ配達されるという意味ではありません。
⑥ 荷物や配送方法の条件で宅配ボックスを使えない
ここは大事です。
宅配ボックスが空いていて、荷物も入り、場所も分かりやすい。
それでも荷物や配送サービスの条件によって宅配ボックスへ入れられない場合があります。
受け取り方法のルールは配送サービスごとに異なりますし、同じ配送会社でも荷物の種類によって扱いが違うことがあります。
宅配ボックスへ入らなかった場合は、不在票や配送状況を確認し、理由が分からなければ配送業者へ確認するのが確実です。
⑦ マンションの共用宅配ボックスが満杯
マンションではこれも重要です。
「うちのマンションには宅配ボックスがあるから大丈夫」
と思っていても、全部使用中なら次の荷物は入れられません。
特にネット通販を利用する住人が多いマンションでは、共用宅配ボックスがあるからといって100%受け取れるとは限りません。
オートロックマンションで共用宅配ボックスが満杯だった場合についてはこちらで詳しく解説しています。
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オートロックマンションの宅配ボックスが満杯!そんなときどうする?現役配達員が解説
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「宅配ボックスがダメだった場合」まで考えておこう
ここからが、現役配達員として特に伝えたいところです。
私は、
宅配ボックスだけにすべてを任せる必要はない
と思っています。
利用する配送サービスや住宅環境で可能なら、
- 宅配ボックス
- ガスメーターボックス
- OKIPPAなどの簡易宅配ボックス
- 玄関前
というように、受け取り場所に優先順位を作っておく方法があります。
第一希望が使えなかったときに第二希望があれば、再配達を避けられるケースも増えます。
Amazonの配送指示を第一・第二・第三希望まで考える方法はこちらで詳しく紹介しています。
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Amazonの配達指示は第一・第二・第三希望まで書こう!配達員が助かる書き方
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私自身は「ガスメーターボックス→OKIPPA→玄関前」
実は私自身もマンションに住んでいます。
そして玄関前にはOKIPPAを置いています。
私が荷物を受け取るときの考え方は、
私自身の受け取り優先順位
第一希望:ガスメーターボックス
↓ 入らなければ
第二希望:玄関前のOKIPPA
↓ それにも入らなければ
第三希望:玄関前
という順番です。
OKIPPAを実際に使っている感想はこちらで詳しく紹介しています。
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革命的な簡易宅配ボックスOKIPPA(オキッパ)をお勧めする理由!
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ガスメーターボックスや玄関前などを指定できるかは、配送サービスや建物の条件によって異なります。共用部の利用についてはマンションの管理規約なども確認してください。
オートロックマンションは特に注意
オートロックマンションでは、戸建てやオートロックなしの集合住宅とは事情が違います。
共用宅配ボックスが満杯だったとしても、配達員が自由にオートロックの内側へ入り、玄関前へ荷物を置けるわけではありません。
ただし、ほかの部屋への配達などによって正規の方法で建物内へ入っている状況など、配送サービスや建物の条件によっては指定場所への配達が可能なケースもあります。
大事なのは、
「オートロックを勝手に突破して玄関前まで来てください」という意味ではない
ということです。
共用宅配ボックスが満杯だった場合についてはこちら。
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オートロックマンションの宅配ボックスが満杯!そんなときどうする?現役配達員が解説
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宅配ボックスがないなら「代わり」を考える方法もある
まだ宅配ボックスを持っていない人も、
「宅配ボックスを買うまで何もできない」
というわけではありません。
住宅環境や利用する配送サービスの条件に合えば、
- ガスメーターボックス
- 物置
- 倉庫
- 自転車のカゴ
- OKIPPAなどの簡易宅配ボックス
などを受け取り場所として活用できる場合があります。
ただし、勝手に「配達員ならここに入れてくれるだろう」と期待するのではなく、利用する配送サービスで指定できる方法を確認し、可能なら受け取り場所を明確にしておくことが大切です。
「入れてくれなかった!」だけで終わらせるのはもったいない
宅配ボックスがあるのに不在票が入っていると、
と思ってしまうかもしれません。
でも、そこには理由がある場合があります。
- 荷物が大きかった
- すでに別の荷物が入っていた
- 宅配ボックスだと分からなかった
- 使い方が分からなかった
- 配送条件上、入れられなかった
- マンションの共用宅配ボックスが満杯だった
こうした原因を一つずつ確認していけば、次回から宅配ボックスを使ってもらいやすくできる場合があります。
宅配ボックスは置くだけではなく、配達員が実際に使える環境を作って初めて力を発揮します。
それでも使いにくいなら宅配ボックス自体を見直す
置き場所や配送指示を改善しても、
- そもそも小さすぎる
- 入口が狭すぎる
- 操作方法が複雑
- 一個しか受け取れないのが不便
という場合は、宅配ボックス自体が自宅の使い方に合っていない可能性もあります。
その場合は、無理に今のものを使い続けるより、次に買い替えるときに「配達員が実際に使いやすいか」まで含めて選ぶのがおすすめです。
現役配達員の目線で選んだ宅配ボックスはこちらで比較しています。
まとめ|入れてくれないときは「なぜ?」を一つずつ確認しよう
宅配ボックスがあるのに荷物を入れてもらえなかった場合は、まず次のポイントを確認してみてください。
- 荷物が宅配ボックスに入るサイズだったか
- すでに別の荷物が入っていなかったか
- 配達員から宅配ボックスが見える場所だったか
- 初めてでも使い方が分かる宅配ボックスだったか
- そこへ荷物を入れてよいことが明確だったか
- その荷物・配送方法で宅配ボックスを利用できたか
- 共用宅配ボックスが満杯ではなかったか
そして、できる環境なら「宅配ボックスがダメだった場合の第二希望」まで考えておくと、さらに受け取りやすくなります。
これから宅配ボックスを選ぶなら、価格や見た目だけではなく、配達員が使いやすいかまで比べてみてください。