「せっかく宅配ボックスを置いているのに、なんで入れてくれなかったの?」
不在票を見て、こんなふうに思ったことはありませんか?
宅配ボックスまで用意しているのだから、「入れてくれれば再配達にならなかったのに」と思うのも当然です。
でも、実際に配達する側から見ると、宅配ボックスがあっても荷物を入れられないケースは意外とあります。
私は配達員として実際にたくさんの荷物を届けてきました。
この記事ではその経験をもとに、
- なぜ宅配ボックスがあるのに入れてくれないのか
- 配達員はどんなときに宅配ボックスを使えないのか
- どうすれば宅配ボックスに入れてもらいやすくなるのか
- 宅配ボックスに入らない場合に備えて何をしておけばいいのか
を、配達する側の目線から解説します。
結論から言ってしまうと、宅配ボックスを「置くだけ」で終わりにしないことが大切です。
配達員が見つけやすく、使い方が分かり、荷物が入り、そして「ここに入れていい」と判断できる。
そんな状態を作っておくと、荷物を一度で受け取れる可能性はずっと高くなります。
宅配ボックスがあるのに入れてくれない主な理由
宅配ボックスに入れられなかった理由は一つとは限りません。
私が配達する側から考えると、特に次のようなケースがあります。
1.荷物が宅配ボックスに入らない
まず非常に分かりやすいのがこれです。
荷物より宅配ボックスが小さい。
ネット通販をよく利用する家庭では、これが結構大きな問題になります。
「宅配ボックスを置いたからもう大丈夫!」
と思っていても、小型の宅配ボックスでは大きな段ボールが入りません。
特にAmazonなどを頻繁に利用するなら、宅配ボックスを選ぶときは外寸だけではなく、実際に荷物を入れられる内寸や投入口の大きさを確認しておくことをおすすめします。
また、ネット通販をたくさん利用する人なら、できるだけ大容量のものを選んだほうが使える場面は増えます。
2.すでに別の荷物が入っている
これもあります。
朝に荷物が届いて宅配ボックスに入り、その後別の配達員が午後にやってくる。
一つしか荷物が入らない宅配ボックスなら、当然2個目は入れられません。
ネット通販を頻繁に利用する家庭ほど、この問題は起こりやすくなります。
そこで私が個人的におすすめしたいのが、複数の荷物を受け取れるタイプの宅配ボックスです。
1日にAmazon、楽天、その他の通販など複数の荷物が届く家庭なら、「大きい」というだけではなく「複数回投函できる」という視点でも選んでみてください。
3.宅配ボックスがどこにあるのか分からない
これも意外と重要です。
住んでいる本人からすれば、
「玄関の横にあるんだから分かるでしょ」
と思うかもしれません。
でも、初めてその家に来た配達員にも同じように見えるとは限りません。
宅配ボックスが植木などに隠れていたり、玄関から離れたところに置かれていたり、一見すると収納ボックスにしか見えなかったりすると、配達員が宅配ボックスだと判断できないことがあります。
宅配ボックスは防犯のために目立たないところに置きたくなるかもしれません。
しかし、隠しすぎると今度は配達員からも見えなくなります。
これは宅配ボックスの設置場所を考えるうえでかなり重要です。
4.使い方が分からない
宅配ボックスにもいろいろなタイプがあります。
扉を閉めるだけのものもあれば、レバーを操作するもの、暗証番号を設定するもの、鍵を使うものなどさまざまです。
問題なのは、初めてその製品を見る配達員でもすぐ使えるかどうかです。
「どうやってロックするんだ?」
「このボタンを押していいのか?」
「一度閉めたら開けられなくなるのか?」
などと迷う構造だと、配達員としては困ります。
だから私は宅配ボックスを選ぶとき、
利用者にとって使いやすいかだけでなく、初めて来た配達員でも使い方が分かるか
という視点も重要だと思っています。
説明が必要な宅配ボックスなら、配達員から見える位置に簡単な説明を表示しておくのも一つの方法です。
5.宅配ボックスに入れてよいのか判断できない
宅配ボックスらしきものがあったとしても、必ずしも配達員が自由に荷物を入れられるとは限りません。
配送方法や荷物の種類などによっても対応は異なります。
また、
「これは本当に宅配ボックスとして使っているのか?」
「この箱に勝手に入れていいのか?」
と判断に迷う場合もあります。
だからこそ、通販サイトなどで配送指示を設定できる場合は、受け取り方法をあらかじめ明確にしておくことをおすすめします。
Amazonにも配送指示を設定できる仕組みがあります。ただし、配送指示が適用される配送方法には条件があるため、すべての荷物・配送業者で必ず同じように対応されるとは限りません。
6.マンションの共用宅配ボックスが満杯
マンションではこれもかなり重要です。
「うちのマンションには宅配ボックスがあるから大丈夫」
と思っていても、全部使用中なら当然入れられません。
特にネット通販の利用が多いマンションでは、共用宅配ボックスがあるからといって100%安心とは限りません。
そこで考えてほしいのが、第二候補の受け取り場所を用意しておくことです。
「宅配ボックスがダメだった場合」まで考えておこう
ここからが、現役配達員として特に伝えたいところです。
私は、
宅配ボックスだけにすべてを任せる必要はない
と思っています。
たとえば、
- 宅配ボックス
- ガスメーターボックス
- OKIPPAなどの簡易宅配ボックス
- 玄関前
というように、受け取り場所に優先順位を作る方法があります。
もちろん住宅の構造や配送サービスによって可能なことは違います。
でも、「第一希望がダメだったらどうするか」をあらかじめ考えておくだけでも違います。
私自身は「ガスメーターボックス→OKIPPA→玄関前」にしている
実は私自身もマンションに住んでいます。
そして玄関前にはOKIPPAを置いています。
さらにAmazonの配送指示には、基本的に次のような考え方で受け取り場所を指定しています。
第一希望:ガスメーターボックス
↓
入らなければ:玄関前のOKIPPA
↓
それにも入らなければ:玄関前
という順番です。
OKIPPAってなに?↓
-
-
革命的な簡易宅配ボックスOKIPPA(オキッパ)をお勧めする理由!
続きを見る
私は配達する側でもありますが、荷物を受け取る側でもあります。
だからこそ、「配達員が来たときに迷わなくて済む状態」をできるだけ作るようにしています。
これなら第一希望の場所が使えなくても、そこで即「持ち戻り」とはならず、次の選択肢があります。
オートロックマンションなら「宅配ボックスが満杯だった場合」も考える
オートロックマンションにはもう一つ問題があります。
配達員が建物の中に入れないことです。
ただし、自分が不在でも、同じタイミングでほかの部屋への配達などがあり、配達員が正規の方法でオートロックの内側へ入れる場合もあります。
そこで私は、配送サービス上可能な範囲で、
「共用宅配ボックスが使えず、自分も不在で、配達員が正規にオートロック内へ入れた場合は玄関前など指定した場所へ」
というように、条件を分かりやすくしておく方法もあると思っています。
大事なのは、配達員に無断でオートロックを突破してもらうという意味ではないこと。
あくまで配達員が正規に建物内へ入れる状況だった場合の第二候補です。
これについても別の記事で詳しく紹介します。
宅配ボックスがないなら「代わり」を考えてもいい
さらに言えば、まだ宅配ボックスを持っていない人も、
「宅配ボックスを買うまで何もできない」
というわけではありません。
住宅環境や配送サービス上問題がなければ、
- ガスメーターボックス
- 物置
- 倉庫
- 自転車のカゴ
- OKIPPAなどの簡易宅配ボックス
など、荷物を安全に置ける場所を受け取り場所として活用できる場合があります。
ただし、勝手に「配達員ならここに入れてくれるだろう」と期待するのではなく、利用する配送サービスで指定可能な受け取り方法を確認し、可能なら配送指示を明確にしておくことが大切です。
「入れてくれなかった!」だけで終わらせるのはもったいない
宅配ボックスがあるのに不在票が入っていると、
「なんで入れてくれないんだよ!」
と思ってしまうかもしれません。
でも、そこには理由がある場合があります。
- 荷物が大きかった
- すでに別の荷物が入っていた
- 宅配ボックスだと分からなかった
- 使い方が分からなかった
- 配送条件上、入れられなかった
- マンションの共用宅配ボックスが満杯だった
こうした原因を一つずつ潰していけば、再配達になる可能性を減らせます。
宅配ボックスは置くだけではなく、配達員が実際に使える環境を作って初めて力を発揮するものだと思います。
配達員も、できれば一度で届けたい
最後にこれだけは伝えておきたいです。
受け取る側にとって再配達は面倒ですが、配達する側だって、できれば一度で配達を終わらせたいです。
一度持って行った荷物を持ち帰り、また車に積み、もう一度同じ家まで届ける。
誰にとっても効率のいいことではありません。
だから私はこのブログで、
「配達員に優しくしてください」だけを言いたいわけではありません。
受け取る人も楽。
配達する人も楽。
そして荷物が一度で届く。
そんな環境を作るために、宅配ボックスや置き配をもっと上手に使ってほしいと思っています。
これから宅配ボックスを購入するなら、単に価格や見た目だけでなく、
「実際に配達員が使いやすいか?」
という視点でも選んでみてください。