宅配ボックスを設置したのに、届いた段ボールが大きすぎて入らない。
ネット通販をよく利用していると、こんなことがあります。
ところが、宅配ボックスがあっても荷物が物理的に入らなければ使えません。
では、宅配ボックスより大きな荷物が届いた場合、どうなるのでしょうか?
現役配達員の私が、実際の配送現場で起きることと、できるだけ再配達にしないための対策を解説します。
結論|入らなければ別の受け取り方法が使えるかを考える
最初に結論です。
宅配ボックスより荷物が大きければ、無理に押し込むことはできません。
箱を潰したり、中の商品を傷つけたり、宅配ボックスそのものを壊したりする可能性があるからです。
では、その時点で必ず再配達になるのかというと、そうとも限りません。
その荷物・配送サービス・自宅環境で利用できるのであれば、
- 玄関前
- 物置
- 車庫
- 置き配バッグ
- そのほか利用可能な指定場所
など、別の受け取り方法を利用できる場合があります。
逆に、宅配ボックス以外に利用できる受け取り方法がなければ、持ち戻りや再配達になることがあります。
なぜ宅配ボックスに入らないことが起きるの?
一番単純な理由は、荷物の外寸が宅配ボックスの収納可能サイズを超えているからです。
ただ、ここで勘違いしやすいのが「容量」です。
宅配ボックスの商品ページには「○○L」と容量が書かれていることがあります。
でも、容量だけを見ても実際の段ボールが入るかどうかは判断できません。
確認したいのは、
- 内部の幅
- 内部の高さ
- 内部の奥行き
- 荷物を入れる開口部の大きさ
- メーカーが示している収納可能サイズ
などです。
宅配ボックスのサイズ選びについてはこちらで詳しく解説しています。
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宅配ボックスの大きさは何L必要?現役配達員がサイズ選びを解説
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「あと数センチ大きければ入ったのに」は実際にある
配達していると、個人的にももったいないと感じるのが、
「もうほんの少し宅配ボックスが大きければ入ったのに」
というケースです。
これから宅配ボックスを買う人は、設置できるスペースとの兼ね合いはありますが、普段届く荷物ギリギリではなく、多少余裕を持ったサイズを検討するのがおすすめです。
商品は小さいのに、大きな段ボールで届くこともある
もう一つ難しいのが、注文した商品の大きさと、実際に届く荷物の大きさが必ずしも同じではないことです。
商品そのものは小さくても、
- 緩衝材が入っている
- 梱包の都合で大きな箱が使われている
- 複数の商品がまとめて梱包されている
などによって、想像より大きな箱で届くことがあります。
という経験がある人もいるでしょう。
そのため、注文した商品のサイズだけを見て、
「これはうちの宅配ボックスに入るな」
と確実に判断するのは難しい場合があります。
対策① 入らなかった場合の第二・第三候補を作る
そこで、私が一番おすすめしたい対策がこれです。
宅配ボックスに入らなかった場合の受け取り方法も用意しておく。
たとえば、自宅環境とその配送サービスで利用可能なら、
入らなかった場合まで考えておく
① 宅配ボックス
↓ 入らなければ
② 置き配バッグ
↓ それにも入らなければ
③ 玄関前
という考え方です。
第一・第二・第三候補という考え方はこちらで詳しく解説しています。
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Amazonの配達指示は第一・第二・第三希望まで書こう!配達員が助かる書き方
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対策② 利用できる荷物なら玄関前という選択肢もある
宅配ボックスに入らない大きな荷物でも、その荷物で置き配が利用できるのであれば、玄関前を受け取り場所として選べる場合があります。
現在、ヤマト運輸などでも玄関ドア前は置き配場所の一つとして案内されています。
ただし、玄関前は宅配ボックスと違って荷物が露出します。
そのため、
- 雨に濡れないか
- 道路などから丸見えにならないか
- 盗難リスクはどうか
- 風で動いたり倒れたりしないか
- 通行や避難の邪魔にならないか
- 建物のルール上問題ないか
なども考えてください。
特にマンションなどの集合住宅では、玄関前や廊下が共用部分になっている場合があります。
対策③ 物置や車庫を第二の受け取り場所にする
戸建て住宅なら、物置や車庫を利用できる場合もあります。
現在ヤマト運輸などでも、条件を満たす荷物について物置・車庫などが置き配場所として案内されています。
宅配ボックスより大きな物置なら、宅配ボックスに入らなかった段ボールを収容できる可能性があります。
自転車かご・物置・車庫などを置き配場所として使うときの注意点はこちら。
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自転車のカゴ・物置・倉庫を置き配場所にする方法と注意点
続きを見る
実際に見た「巨大な収納ベンチ」を使っている家
ここで一つ、私が実際の配達先で見た例を紹介します。
その家では、一般的な宅配ボックスではなく、かなり大きな収納ベンチを荷物の受け取りに利用していました。
こうした大きな収納スペースなら、一般的な宅配ボックスに入らないサイズの荷物まで収まる可能性があります。
ただし、ここには注意があります。
一般的な収納ボックスを玄関前に置いただけで、自動的に「宅配ボックス」として扱われるわけではありません。
配送会社によって宅配ボックスとして扱うための条件があります。
また、宅配ボックス専用品ではないものを利用する場合は、雨・防犯・転倒・固定などについても確認する必要があります。
「大きな箱を置いておけば必ず入れてくれる」とは考えず、その配送サービスで利用できる受け取り方法を確認してください。
実際にあった「どうしても宅配ボックスに入らなかった荷物」
ここからは、私が実際に配達員として経験したかなり特殊なケースを紹介します。
そのお宅には宅配ボックスがありました。
ところが、届いた荷物の外側の配送用段ボールが大きすぎて、どうしても宅配ボックスに入りませんでした。
通常であれば、入らない荷物を勝手に開けることはしません。
しかし、このときはお客さん本人と連絡が取れました。
そこで事情を説明したところ、お客さんから明確に許可をいただき、外側の配送用段ボールを開けて、中の商品を宅配ボックスへ入れることになりました。
送り状などの個人情報も外に残さないようにした
さらに、このとき気をつけたことがあります。
配送用の外箱には、送り状など名前や住所が分かる情報が付いていました。
そのため、お客さんが回収できるよう、個人情報が記載されている部分についても外に残さないように対応しました。
外箱についても、お客さんとのやり取りに沿って対応しています。
重要|「入らなければ開封してもらえばいい」という意味ではない
ここは誤解しないでください。
今紹介したのは、あくまで私が実際に経験した特殊な一例です。
宅配ボックスに入らない荷物を、配達員が勝手に開封してよいという意味ではありません。
私の場合は、
- お客さん本人と連絡が取れた
- 事情を説明した
- 本人から明確な許可を得た
- その場で可能な範囲の対応だった
という状況でした。
さらに、配送会社・荷物・配送サービスによって対応できる範囲は異なります。
そのため、
「宅配ボックスに入らなければ、電話して箱を開けてもらえばいい」
という一般的な対策として考えないでください。
これはあくまで、配送現場ではこんなケースも実際にあった、という私自身の体験談です。
対策④ これから買うなら少し余裕のあるサイズを選ぶ
これから宅配ボックスを購入する人なら、最初のサイズ選びも重要です。
特に、
- Amazonなどを頻繁に利用する
- 飲料や日用品を通販で買う
- 家族みんながネット通販を利用する
- 複数の商品が届くことが多い
という家庭では、小型の宅配ボックスでは足りない可能性があります。
大容量タイプの宅配ボックスはこちらで比較しています。
でも「一番大きい宅配ボックスを買えば解決」でもない
ここまで読むと、
と思うかもしれません。
でも、大きければ大きいほどいいとも限りません。
大型になるほど、
- 設置スペースが必要になる
- 玄関まわりが狭くなる
- 本体が重くなる
- 固定方法も考える必要がある
- 集合住宅では設置しにくくなる
といった問題も出てきます。
そのため、すべての荷物を一つの宅配ボックスで受け取ろうとするより、
普段の荷物 → 宅配ボックス
大きすぎる荷物 → 別の利用可能な受け取り場所
という考え方も現実的です。
宅配ボックスに入らない荷物への対策5つ
最後に、対策をまとめます。
- ① 容量だけでなく内寸・開口部・収納可能サイズを見る
- ② 普段届く荷物より少し余裕のある宅配ボックスを選ぶ
- ③ 入らなかった場合の第二・第三候補を考える
- ④ 玄関前・物置・車庫など利用可能な受け取り場所も確認する
- ⑤ 配送サービスで選択できる受け取り方法を確認する
まとめ|「入らなかったらどうする?」まで考えておこう
宅配ボックスより大きな荷物が届けば、当然ながらその宅配ボックスには入りません。
そのとき、ほかに利用できる受け取り方法がなければ、持ち戻りや再配達になることがあります。
だからこそ、宅配ボックスを設置するときは、
「何が入るか」だけでなく「入らなかったらどうするか」まで考えておく。
これが大切です。
たとえば、自宅環境と配送サービスで利用できるなら、
① 宅配ボックス
↓ 入らなければ
② 置き配バッグ・物置など
↓ それも難しければ
③ 玄関前など別の利用可能な場所
というように複数の受け取り方法を考えておきます。
宅配ボックスはとても便利です。
でも万能ではありません。
宅配ボックスのサイズ+入らなかった場合のバックアップまでセットで考えてみてください。
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