宅配ボックスを選ぶとき、デザインや価格、容量を見て決める人は多いと思います。
でも、実際にそこへ荷物を入れる「配達員側の使いやすさ」まで考えたことはありますか?
もちろん、使える状態なら配達員にとって宅配ボックスはとてもありがたい設備です。
ところが実際に配達していると、
- 宅配ボックスがどこにあるのか分からない
- 荷物があと数センチのところで入らない
- 扉の前に物があって開けられない
- 使い方や施錠方法が分からない
- すでに荷物が入っていて使えない
といったことがあります。
そこで今回は、現役配達員の私が「これなら荷物を入れやすい!」と思う宅配ボックスの7つの条件を紹介します。
結論|配達員が入れやすい宅配ボックス7つの条件
先に7つをまとめると、次のとおりです。
配達員が入れやすい7つの条件
- 宅配ボックスの場所がすぐ分かる
- 投入口が大きい
- 内部に余裕がある
- 扉をしっかり開けられる
- 使い方・施錠方法が簡単
- 2個目・3個目の荷物も受け取れる
- 雨・防犯まで考えて設置されている
この7つすべてを満たさなければダメ、ということではありません。
ただ、条件を多く満たしているほど、配達員が迷ったり荷物が入らなかったりする可能性を減らせます。
① 宅配ボックスの場所がすぐ分かる
まず大事なのが、宅配ボックスを見つけやすいことです。
どれだけ高性能な宅配ボックスでも、配達員が存在に気づかなければ使えません。
理想は、配達員が玄関へ向かう動線から自然に見える位置です。
収納ボックスなどを宅配ボックス代わりにしている場合は、
宅配BOX
荷物はこちらへお願いします
などと表示しておくと、さらに分かりやすくなります。
どうしても分かりにくい場所に置く場合は、配送指示に、
玄関右側にある黒い宅配ボックスへお願いします。
のように具体的な場所を書いておくのもおすすめです。
宅配ボックスの設置場所についてはこちらで詳しく解説しています。
-
-
宅配ボックスはどこに置く?現役配達員が『ここに置いてほしい』と思う設置場所
続きを見る
② 投入口が大きい
二つ目は投入口の大きさです。
ここはかなり重要です。
宅配ボックスの商品説明では「○○L」と容量が大きく表示されていることがあります。
でも、内部が広くても入口を段ボールが通らなければ荷物は入りません。
宅配ボックスを購入するときは容量だけでなく、
- 投入口の幅
- 投入口の高さ
- 扉を開いたときの実際の開口部
- 荷物を入れられる内寸
まで確認するのがおすすめです。
「本体サイズ」ではなく「どの大きさの段ボールまで入るか」を見る。
ここが宅配ボックス選びではかなり重要です。
宅配ボックスのサイズ選びについてはこちらで詳しく解説しています。
-
-
宅配ボックスの大きさは何L必要?現役配達員がサイズ選びを解説
続きを見る
③ 内部に余裕がある
投入口を通っても、中がギリギリでは荷物を入れにくくなります。
段ボールは宅配ボックスに合わせた形で届くわけではありません。
縦長、横長、高さのある箱など、さまざまな形があります。
そのため、宅配ボックスを選ぶときは普段届く荷物より少し余裕のあるサイズがおすすめです。
特に、
- Amazonなどを頻繁に利用する
- 飲料などを箱買いする
- 日用品をまとめ買いする
- 大きめの商品をネットで買うことが多い
という家庭なら、大容量タイプも候補になります。
大容量タイプを探している人はこちらでおすすめ商品を比較しています。
④ 扉をしっかり開けられる
意外と見落としやすいのが、宅配ボックスの周囲に十分なスペースがあるかです。
宅配ボックス自体は大きくても、
- 植木鉢
- 自転車
- 傘立て
- 壁
- 門扉
などが邪魔をして扉を十分に開けられなければ、荷物を入れにくくなります。
さらに配達員は、何も持たずに宅配ボックスを操作するわけではありません。
段ボールを抱えた状態で扉を開けて、荷物を入れて、施錠することになります。
大型の荷物なら両手がふさがっていることもあります。
だから本体が置けるギリギリのスペースではなく、人が荷物を持ったまま操作できるスペースまで考えて設置すると使いやすくなります。
⑤ 使い方・施錠方法が簡単
五つ目は操作が分かりやすいことです。
宅配ボックスには、ダイヤル式、ボタン式、鍵式などさまざまなタイプがあります。
高機能であること自体は悪くありません。
ただし、配達員が見た瞬間に使い方を理解できないと、確認に時間がかかります。
特殊な操作が必要な場合は、
①扉を開ける
②荷物を入れる
③扉を閉める
④右側のボタンを押してください
のように、短い説明を本体付近へ貼っておく方法もあります。
暗証番号や解錠方法など、防犯上重要な情報を誰からでも見える場所へ掲示するのは避けてください。
配達員が使いやすい宅配ボックスの例として、Panasonic COMBOシリーズもこのブログで詳しく紹介しています。
操作方法が比較的分かりやすく、私自身も配達する側として使いやすいと感じるタイプです。
⑥ 2個目・3個目の荷物も受け取れる
ネット通販をよく利用する家庭では、これはかなり重要な条件です。
宅配ボックスの中には、一人目の配達員が荷物を入れて施錠すると、住人が取り出すまで次の配達員が使えないものがあります。
内部にまだ十分な空きスペースがあってもです。
たとえば同じ日に、
- 午前中にAmazon
- 昼にヤマト運輸
- 夕方に日本郵便
というように、別々の便で荷物が届くこともあります。
そこで便利なのが、
- 繰り返し投函できるタイプ
- 収納スペースが複数あるタイプ
- 二段式の宅配ボックス
などです。
ネット通販を頻繁に利用するなら「何L入るか」だけでなく「何回受け取れるか」もチェックしてください。
複数の荷物を受け取れるおすすめ宅配ボックスはこちらで比較しています。
-
-
複数の荷物を受け取れる宅配ボックスおすすめ5選!現役配達員が選び方を解説
続きを見る
⑦ 雨・防犯まで考えて設置されている
最後は、宅配ボックスそのものだけでなく設置環境です。
荷物を入れやすくても、雨が直接吹き込む場所だったり、道路から簡単に持っていける状態だったりすると安心して使いにくくなります。
特に簡易宅配ボックスや収納ボックスを代用する場合は、
- 雨が入りにくいか
- 本体を簡単に持ち去られないか
- 荷物を取り出されにくいか
- 道路や共用部分を邪魔していないか
- 夜でも宅配ボックスの場所が分かるか
なども確認しておきましょう。
宅配ボックスの盗難対策についてはこちらで詳しくまとめています。
-
-
宅配ボックスから荷物を盗まれないための対策7選
続きを見る
実は「宅配ボックスが使えないとき」の準備も重要
ここまで宅配ボックスそのものについて説明しました。
ただ、どんなに大きくて使いやすい宅配ボックスでも、すべての荷物を必ず受け取れるわけではありません。
たとえば、
- 荷物が大きすぎる
- すでに別の荷物が入っている
- 商品や配送方法の都合で置き配できない
といったケースがあります。
そこで私は、宅配ボックスが使えなかった場合の第二・第三希望まで考えておくことをおすすめしています。
Amazonの配送指示を使う場合なら、たとえば、
第一希望:宅配ボックス
第二希望:ガスメーターボックス
第三希望:玄関前
のように、受け取り方法を複数用意しておく考え方です。
Amazonの配送指示をどう書けばいいかはこちらで詳しく紹介しています。
-
-
Amazonの配達指示は第一・第二・第三希望まで書こう!配達員が助かる書き方
続きを見る
高い宅配ボックスなら入れやすいとは限らない
ここまで7つ紹介しましたが、配達員が使いやすい宅配ボックスは必ずしも高額な商品とは限りません。
逆に、高機能で高価な宅配ボックスでも、
- 場所が分からない
- 入口が小さい
- 周囲が狭い
- 操作方法が分からない
- すでに使用中で次の荷物を入れられない
という状態なら使いにくくなります。
大事なのは、
「配達員が荷物を持って玄関まで来たときに、迷わず使えるか」
です。
すでに宅配ボックスを持っている人も改善できる
今回の7条件を読んで、
と思った人もいるかもしれません。
でも、買い替えなくても改善できることはあります。
たとえば、
- 置き場所を少し変える
- 「宅配BOX」の表示を付ける
- 周囲の物をどかす
- 配送指示に場所を書く
- 宅配ボックスが使えないときの第二希望を設定する
だけでも、配達員にとってかなり使いやすくなる可能性があります。
これから宅配ボックスを買うなら7条件で比較してみよう
まだ宅配ボックスを持っていないなら、商品ページを見るときに、価格だけでなく今回の7条件を思い出してみてください。
特に私が重視したいのは、
購入前に最低限チェックしたいポイント
- 荷物が入るサイズか
- 配達員が見つけやすいか
- 操作方法が簡単か
- 複数の荷物を受け取る必要があるか
- 雨や盗難への対策ができるか
です。
この条件を踏まえて、私が現役配達員の目線から実際の商品を比較したランキングも作っています。
まとめ|「配達員が迷わず入れられる」が大切
現役配達員の私が考える「入れやすい宅配ボックス」の条件は次の7つです。
- 場所がすぐ分かる
- 投入口が大きい
- 内部に余裕がある
- 扉をしっかり開けられる
- 使い方・施錠方法が簡単
- 2個目・3個目の荷物も受け取れる
- 雨・防犯まで考えて設置されている
宅配ボックスは、ただ玄関前に置けば終わりという設備ではありません。
配達員が見つけて、迷わず操作して、荷物をきちんと入れられる。
ここまでそろって初めて、本当に使いやすい宅配ボックスになります。