宅配ボックスを買おうと思って商品を探していると、30L、50L、70L、100Lなど、いろいろな容量の商品が出てきます。
そこで迷うのが、
「結局、宅配ボックスって何Lあればいいの?」
ということではないでしょうか。
せっかく宅配ボックスを買っても、届いた荷物が入らなければ意味がありません。
私は配達員としてたくさんの荷物を届けてきましたが、基本的には設置できる範囲で余裕のある大きさをおすすめします。
ただし、ここで一つ重要なことがあります。
宅配ボックスは「○L」という容量だけを見て選ばないでください。
実際に荷物が入るかどうかを左右するのは、容量だけではありません。
- 庫内の幅・奥行き・高さ
- 投入口や扉の大きさ
- 届く段ボールの形
- 1日に受け取りたい荷物の数
- 自宅に置けるスペース
まで考える必要があります。
結論|「何L」より実際に入る荷物の大きさで選ぼう
最初に結論を言うと、「○L以上なら大丈夫」という万能な数字はありません。
普段届く荷物も、設置できるスペースも家庭によって違うからです。
そのうえで、設置スペースと予算に問題がないのであれば、私は小さい宅配ボックスより、余裕のある大きさの宅配ボックスをおすすめします。
理由は単純です。
小さい宅配ボックスに大きな荷物は入りませんが、大きい宅配ボックスには小さい荷物も入れられるからです。
宅配ボックスは一度購入すれば長く使うものです。
そのため、ギリギリの大きさではなく、自宅に無理なく設置できる範囲で少し余裕を持たせるのがおすすめです。
宅配ボックス選びで確認したい5つのサイズ
「何L?」だけで考えるのではなく、購入候補を見つけたら次の5項目を確認してみてください。
購入前のサイズチェック
- 外寸
- 内寸
- 投入口・開口部の大きさ
- メーカーが示す収納可能サイズ・最大荷物サイズ
- 自宅の設置可能スペース
この5つを見ておけば、単純に容量だけで選ぶより失敗しにくくなります。
「何Lなら大丈夫?」だけでは判断できない
宅配ボックスの商品ページを見ると、
- 40L
- 50L
- 70L
- 80L
- 100L
など、容量が表示されていることがあります。
もちろん容量は大きさを比較するときの目安になります。
でも、容量だけで「この段ボールが入る」と判断することはできません。
たとえば同じ70Lでも、
- 背が高くて細い宅配ボックス
- 横に広くて高さが低い宅配ボックス
では、入れられる段ボールの形が違います。
そのため容量はあくまで目安の一つとして、実際に荷物を入れられる空間も確認してください。
見るべきなのは「外寸」だけでなく「内寸」
商品ページには「幅○cm×奥行○cm×高さ○cm」などのサイズが書かれています。
ここで注意したいのが、外寸と内寸は違うということです。
外寸は宅配ボックスそのものの大きさ。
一方、実際に段ボールを入れられるスペースを考えるときに重要なのが内寸です。
宅配ボックスには壁や扉の厚み、ロック機構などがあります。
そのため、外側の幅が50cmだからといって、幅50cmの段ボールが入るとは限りません。
商品を比較するときは、できれば、
- 庫内の幅
- 庫内の奥行き
- 庫内の高さ
を確認してください。
メーカーや販売ページに「収納可能サイズ」「最大荷物サイズ」などが記載されている場合は、そちらも確認しましょう。
投入口・扉の大きさも忘れずに確認しよう
さらに見落としやすいのが、投入口や扉の開口部です。
宅配ボックスの内部には十分なスペースがあっても、入口が狭ければ段ボールを中へ入れられません。
特に、上から荷物を投入するタイプや、投入口と収納部分が分かれているタイプでは重要です。
「容量100Lだから大丈夫」ではなく、自分が受け取りそうな段ボールが入口を通るかまで確認しておきましょう。
こうした「配達員が実際に入れやすい宅配ボックス」の条件はこちらでも詳しく紹介しています。
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配達員が「これなら入れやすい」と思う宅配ボックス7つの条件
続きを見る
宅配便の「60サイズ」「80サイズ」と宅配ボックスの「○L」は別物
ネット通販を利用していると、荷物について「60サイズ」「80サイズ」「100サイズ」などの表記を見かけることがあります。
これは宅配ボックスの60L、80L、100Lとはまったく別の数字です。
宅配便で使われる「○サイズ」は、一般に荷物の縦・横・高さの3辺合計などをもとにした区分です。
一方、宅配ボックスの「○L」は容量を表しています。
80サイズの荷物=80Lの宅配ボックスに入る
という意味ではありません。
さらに、同じ宅配便の100サイズでも、細長い箱と四角い箱では形が違います。
数字が似ているので混同しやすいですが、ここは分けて考えてください。
小型の宅配ボックスが向いている人
では、小さい宅配ボックスはダメなのかというと、そんなことはありません。
次のような人なら、小型タイプでも十分な場合があります。
- ネット通販をあまり利用しない
- 届く荷物が小物中心
- 宅配ボックスを置けるスペースが狭い
- 大きな荷物は対面で受け取ると決めている
- 補助的な宅配ボックスとして使いたい
特に玄関スペースが限られている住宅では、大きすぎる宅配ボックスを置くことで通行の邪魔になってしまうこともあります。
「大きければ何でもいい」ではなく、住宅環境とのバランスも大切です。
設置場所についてはこちらで詳しく解説しています。
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宅配ボックスはどこに置く?現役配達員が『ここに置いてほしい』と思う設置場所
続きを見る
Amazonや楽天などネット通販をよく使うなら大容量を検討
一方で、ネット通販を頻繁に利用する人なら、大容量タイプを検討する価値があります。
ネット通販では、小さな商品を注文しても必ず小さな箱で届くとは限りません。
また、飲料や日用品などをまとめて購入すれば、大きな段ボールになることもあります。
設置スペースに余裕がある戸建てなどでは、最初から大容量タイプを選ぶ方法もあります。
大容量タイプを探している人はこちらで5商品を比較しています。
通販を頻繁に使うなら「何L?」だけでなく「何個?」も重要
もう一つ考えてほしいのが、宅配ボックスで何個の荷物を受け取れるかです。
たとえば午前中に一つ荷物が届いて宅配ボックスへ入ったとします。
その後、別の配達員がもう一つ荷物を持ってきても、一度施錠したら開けられないタイプなら2個目を入れられない場合があります。
ネット通販を頻繁に利用する家庭なら、
- 上下2段になっている
- 複数回荷物を投入できる
- 複数の荷物を受け取れる構造になっている
といった商品も選択肢になります。
「一番大きな荷物が入るか」と「1日に何個受け取れるか」は別の問題として考えるのがおすすめです。
複数の荷物を受け取れる宅配ボックスはこちらで比較しています。
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複数の荷物を受け取れる宅配ボックスおすすめ5選!現役配達員が選び方を解説
続きを見る
大きすぎる宅配ボックスにもデメリットはある
ここまで「余裕のある大きさがおすすめ」と書いてきましたが、大きければ大きいほどいいというわけでもありません。
大容量になるほど、
- 本体価格が高くなりやすい
- 広い設置スペースが必要になる
- 玄関周りに圧迫感が出る
- 本体が重くなる場合がある
- 固定方法を考える必要がある
などのデメリットもあります。
特に玄関前は毎日人が通る場所です。
宅配ボックスのせいで通路が狭くなったり、玄関ドアを開けにくくなったりしては困ります。
おすすめは、
宅配ボックスを選ぶ順番
① 設置場所を決める
↓
② 設置できる幅・奥行き・高さを測る
↓
③ 扉を開けるスペースも確認する
↓
④ その範囲で余裕のある容量を選ぶ
という順番です。
マンション・アパートでは大きさだけで決めない
マンションやアパートで個人用の宅配ボックスを置く場合は、サイズ以前にその場所へ設置してよいかを確認してください。
玄関前の廊下などは共用部分になっていることがあり、管理規約などによって物を置くことが禁止・制限されている場合があります。
また、通行や避難の妨げになるような置き方は避ける必要があります。
そのため集合住宅では、
「できるだけ大きいもの」ではなく「建物のルールを守って置ける範囲で、できるだけ使いやすいもの」
と考えてください。
どれだけ大きくても入らない荷物はある
ここも大事です。
100Lなどの大容量宅配ボックスを買ったとしても、すべての荷物を受け取れるわけではありません。
宅配ボックスより大きな荷物が届くこともありますし、荷物や配送方法などの条件によって宅配ボックスへ入れられない場合もあります。
宅配ボックスより荷物が大きかった場合についてはこちらで詳しく解説しています。
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宅配ボックスより荷物が大きい!入らない荷物はどうなる?
続きを見る
入らなかった場合の「第二候補」も考えておこう
どれだけ大きな宅配ボックスを購入しても、すべての荷物を入れられるわけではありません。
だから私は、宅配ボックスだけですべてを解決しようとせず、「入らなかった場合はどうするか」まで考えておくことをおすすめします。
住宅環境や利用する配送サービスで可能なら、
受け取り場所を複数考える例
第一希望:宅配ボックス
↓ 入らなければ
第二希望:別の指定場所
↓
第三希望:玄関前
という考え方もできます。
第一・第二・第三希望まで配送指示を考える方法はこちらで紹介しています。
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Amazonの配達指示は第一・第二・第三希望まで書こう!配達員が助かる書き方
続きを見る
「宅配ボックスがあるのに入れてくれなかった」という場合はこちらも参考にしてください。
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宅配ボックスがあるのに入れてくれない!現役配達員が理由を解説
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購入前に「家にある段ボール」で確認するのがおすすめ
宅配ボックス選びで失敗したくないなら、購入前にぜひやってほしいことがあります。
家にある段ボールとメジャーを使ってください。
やり方は簡単です。
購入前にやってみよう
- 最近通販で届いた段ボールを何個か用意する
- 幅・奥行き・高さを測る
- 購入候補の宅配ボックスの内寸と比較する
- 投入口を通るか確認する
- 宅配ボックスを置く予定の場所も測る
これだけでも、
「思ったより小さいな」
「これなら普段届く箱は入りそうだな」
ということがかなり分かります。
さらに、床にマスキングテープなどで宅配ボックスの外寸を再現してみるのもおすすめです。
現役配達員としては「あと少し大きければ入ったのに」が一番もったいない
配達する側からすると、宅配ボックスがあるのに荷物があと少しのところで入らないという状況は、本当にもったいないです。
せっかく受け取る側が宅配ボックスを用意してくれている。
配達員としても、そこに荷物を入れて配達を完了したい。
それなのに数センチ足りなくて入らない。
これから宅配ボックスを購入するなら、今必要なギリギリのサイズではなく、将来届くかもしれない荷物まで考えて少し余裕を持ったサイズを検討してみてください。
サイズが決まったら、具体的な商品を比較しよう
ここまでで、自宅に必要な宅配ボックスの大きさがだいたい見えてきたと思います。
次は、
- 設置しやすさ
- 複数受取への対応
- 操作の分かりやすさ
- 防犯性
- 価格
などを比べながら具体的な商品を選んでいきます。
現役配達員の目線からおすすめ宅配ボックスを比較したランキングはこちらです。
まとめ|容量だけでなく「実際に入る大きさ」を確認しよう
宅配ボックスの大きさを選ぶときに確認してほしいポイントをまとめます。
- 置ける範囲なら余裕のある大きさを選ぶ
- 「○L」という容量だけで決めない
- 外寸だけでなく内寸を見る
- 投入口・扉の大きさも確認する
- 収納可能サイズ・最大荷物サイズを確認する
- 普段届く段ボールを実際に測ってみる
- 通販を頻繁に使うなら複数荷物への対応も考える
- 設置スペースや通路を圧迫しないか確認する
特に覚えておいてほしいのは、宅配便の「80サイズ」と宅配ボックスの「80L」は別物ということです。
「何Lあれば絶対大丈夫」という数字を探すより、自分の家に届く荷物と宅配ボックスの内寸・投入口を比較する方が確実です。
そのうえで迷ったら、私は設置できる範囲で少し余裕のある宅配ボックスをおすすめします。