SNSなどで、こんな意見を見かけることがあります。
気持ちはすごく分かります。
配達員の負担を減らそうとしてくれているわけですから、その気遣い自体はありがたいです。
ただ、現役配達員の立場から言うと、
「時間指定しない方が配達員に優しい」とは一概に言えません。
たとえば、夕方なら確実に在宅しているのに、
「配達員さんに悪いから時間指定しないでおこう」
と指定しなかった結果、昼間に配達へ行って不在。
そして夕方に再配達。
これなら、最初から確実に在宅している時間帯を指定してもらった方が、一度の配達で終わる可能性が高くなります。
この記事では、
- 時間指定は本当に配達員の負担になるのか
- どんな人なら時間指定した方がいいのか
- 時間指定しなくても受け取りやすい人はどんな人か
- 置き配や宅配ボックスとの使い分け
- 配達員として助かる受け取り方は何か
を、現役配達員の目線から解説します。
結論|「時間指定する・しない」より一発で受け取れるかが大事
最初に結論です。
時間指定そのものが悪いわけではありません。
むしろ、その時間帯なら確実に受け取れるのであれば、時間指定を利用することで再配達を防ぎやすくなります。
逆に時間指定をしていなくても、
- 宅配ボックスがある
- 置き配を利用できる
- ガスメーターボックスなど別の受け取り場所がある
- 家族など誰かが在宅している
のであれば、一度で受け取れる可能性があります。
配達員目線で考えるポイント
時間指定あり + 一度で受け取れる → OK
時間指定なし + 一度で受け取れる → OK
時間指定なし + 不在で持ち戻り → 再配達になる可能性
時間指定は再配達を減らすためにも使われている
「時間指定すると配達員のルートを縛るから迷惑なのでは?」と思う人もいるかもしれません。
たしかに配達する側から見れば、時間指定の荷物は指定された時間帯を考慮して配達する必要があります。
そのため、時間指定がまったくない荷物に比べれば、ルートを組む際の条件は増えます。
しかし、時間帯指定そのものは配送会社が正式に提供しているサービスです。
たとえば佐川急便は、現在の公式サイトで時間帯指定サービスを個人宅への再配達防止に利用するサービスとして案内しています。
日本郵便のゆうパックにも配達時間帯希望サービスがあり、現在は午前中から19時頃~21時頃までの6つの時間帯から希望できます。
つまり、
「確実に受け取れる時間を指定する」こと自体が、配達員に迷惑な行為というわけではありません。
一番もったいないのは「時間指定なし→不在→再配達」
たとえばこんなケースを考えてみてください。
昼間は仕事で不在。
でも18時以降ならほぼ確実に家にいる。
ところが、
と考えて、時間指定をしなかったとします。
その結果、昼の13時に配達へ行ったら不在。
荷物を持ち戻り、改めて夕方以降に再配達することになれば、同じ住所へもう一度向かうことになります。
それなら最初から、利用できるサービスで確実に受け取れる時間帯を指定するという考え方があります。
だから、
「時間指定しない=必ず配達員の負担が減る」ではありません。
時間指定した方がいいのはこんな人
では、どんな人なら時間指定を利用すると受け取りやすいのでしょうか。
たとえば、
- 日中は仕事などでほぼ確実に不在
- 帰宅時間がある程度決まっている
- 宅配ボックスがない
- 置き配を利用しない・利用できない
- 対面で受け取りたい荷物がある
- 玄関前への置き配に抵抗がある
という人です。
たとえば、
「平日は19時以降ならほぼ家にいる」
という生活なら、利用できる配送サービスでその時間帯を指定する方が一度で受け取りやすくなります。
逆に時間指定なしでも受け取りやすい人
一方で、時間指定をしなくても一度で受け取りやすい人もいます。
たとえば、
- 日中ほとんど家にいる
- 家族の誰かが在宅していることが多い
- 宅配ボックスがある
- 置き配を利用できる
- ガスメーターボックスなど別の受け取り場所がある
という人です。
この場合、配達員側も指定時間に合わせる必要がないため、その日の配達状況に応じて動きやすくなります。
配達員としてありがたいのは「時間指定なし+不在でも完了できる家」
ここからは、私自身が配達する側として感じていることです。
こうした環境なら、
- 指定時間に縛られにくい
- その日の状況に合わせてルートを組みやすい
- 不在でも持ち戻りになりにくい
- 再配達になりにくい
というメリットがあります。
ただし、すべての荷物を置き配できるわけではありません。
たとえばヤマト運輸では現在、クロネコメンバーズ向けの対象サービスで置き配を利用できますが、クール宅急便、代引き、着払いなど置き配できない荷物もあります。
荷送人の意向によって置き配を選択できない場合もあります。
そのため、時間指定と置き配は「どちらが正解」というより、荷物や生活に応じて使い分けるものと考えるといいでしょう。
「時間指定なし+置き配なし+不在」は再配達になりやすい
逆に、
再配達につながりやすい組み合わせ
時間指定なし
+
置き配なし
+
宅配ボックスなし
+
不在
となれば、対面受け取りが必要な荷物では一度で配達を完了できない可能性が高くなります。
時間指定したなら、その時間はできるだけ受け取れる状態に
時間指定をする場合に、一つだけお願いがあります。
指定した時間帯は、できる範囲で荷物を受け取れる状態にしておいてほしいということです。
もちろん、急な予定が入ったり、トイレやお風呂などで一時的にインターホンへ出られなかったりすることはあります。
そこまで完璧にする必要はありません。
ただ、
- 指定時間に外出している
- インターホンが聞こえない状態になっている
- 時間指定したこと自体を忘れている
となると、せっかくの時間指定を活かせません。
置き配や宅配ボックスが使えるなら時間指定にこだわらなくてもいい
一方、不在でも荷物を受け取れる環境があるなら、毎回時間指定をする必要性は下がります。
たとえばヤマト運輸では、現在の対象サービスで、
- 玄関ドア前
- 宅配ボックス
- ガスメーターボックス
- 物置
- 車庫
- 自転車かご
- 建物内受付・管理人預け
などから受け取り場所を選べます。
ただし、悪天候で荷物の安全を確保できない場合、荷物が指定場所へ収まらない場合、オートロックなどで立ち入れない場合などは、指定どおり置き配できないことがあります。
また、集合住宅の管理規程などによって置き配できない場合もあります。
だからこそ、自分の住宅で利用できる受け取り方法を把握しておくことが大切です。
宅配ボックスの代わりになる受け取り方法はこちらでまとめています。
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宅配ボックスの代わりになるもの7選!0円からできる置き配対策
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Amazonを使うなら配送指示も活用する
Amazonをよく利用する人なら、配送指示も活用してみてください。
私は自宅で、荷物の大きさに応じて複数の受け取り場所を使えるようにしています。
たとえば、
私自身の受け取り方
第一候補:ガスメーターボックス
↓ 入らなければ
第二候補:OKIPPA
↓ それにも入らなければ
第三候補:玄関前
Amazonの配送指示の書き方と具体的な例文はこちら。
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Amazonの配達指示・備考欄には何を書く?現役配達員が例文を紹介
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第一・第二・第三希望まで考える方法はこちらで詳しく解説しています。
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Amazonの配達指示は第一・第二・第三希望まで書こう!配達員が助かる書き方
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オートロックマンションは「置き配できるから時間指定不要」とは限らない
マンションではもう一つ注意したいことがあります。
オートロックです。
玄関前への置き配を希望していても、配達員が建物内へ正規に入れなければ玄関前まで行けない場合があります。
ヤマト運輸では現在、対応するマンションでデジタルキーを利用した置き配サービスも提供していますが、すべての集合住宅が対象ではありません。
オートロックマンションで共用宅配ボックスが満杯だった場合についてはこちら。
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オートロックマンションの宅配ボックスが満杯!そんなときどうする?現役配達員が解説
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配達員への気遣いなら「再配達を減らす」を意識してほしい
「配達員さんが大変そうだから、何か負担を減らしたい」
そう思ってくれること自体は、配達する側としてありがたいです。
でも、そのために無理に時間指定を外す必要はありません。
たとえば、
- 確実に在宅する時間帯を指定する
- 宅配ボックスを使う
- 利用できる荷物では置き配を活用する
- 配送指示を分かりやすくする
- 第一候補が使えない場合の受け取り場所も考える
といった方法があります。
再配達を減らすために受け取る側ができることは、こちらの記事でまとめています。
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再配達を減らすために私たちができる10のこと【現役配達員からのお願い】
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時間指定・置き配・宅配ボックスを使い分けよう
結局のところ、大切なのは時間指定を使うか使わないかの二択ではありません。
こんな使い分けでOK
確実に在宅する時間がある
→ 時間指定を利用する
不在が多いが置き配できる
→ 置き配を活用する
通販を頻繁に利用する
→ 宅配ボックスを検討する
一つの受け取り場所では足りない
→ 第二・第三候補も考える
自分の生活に合った方法を使えばいいんです。
まとめ|時間指定は迷惑ではない。再配達になりにくい方法を選ぼう
「時間指定しない方が配達員に優しい」という考え方は、その気持ち自体はありがたいものです。
実際、時間指定がなく、しかも一度で配達を完了できるなら、配達する側が動きやすい場面はあります。
しかし、
時間指定なし → 不在 → 持ち戻り → 再配達
となれば、必ずしも負担軽減にはつながりません。
確実に在宅する時間が分かっているなら時間指定。
不在が多いなら、利用できる荷物では置き配や宅配ボックス。
そして必要なら複数の受け取り方法を組み合わせる。
自分の生活に合った方法で、一度で荷物を受け取れる環境を作る。
それが、受け取る側にも配達する側にも負担の少ない方法だと思います。
もし不在が多く、これを機に宅配ボックスも検討したい人は、現役配達員目線で選んだランキングも参考にしてください。