宅配ボックスが欲しい。
でも、
- 買うとお金がかかる
- 玄関前に置くスペースがない
- マンションやアパートなので大きな宅配ボックスを置きにくい
という人もいると思います。
そんな人に、一度確認してほしい場所があります。
玄関の近くにある「ガスメーターボックス」です。
荷物を置ける十分なスペースがあり、設備や建物のルール、安全面に問題がない環境なら、ガスメーターボックスを受け取り場所の候補にできる場合があります。
ただし、最初に大事なことを言っておきます。
ガスメーターボックスは宅配ボックスではありません。
本来はガスメーターや配管などが設置されている設備スペースです。
そのため、この記事は「どの家でもガスメーターボックスを荷物置き場にして大丈夫」という意味ではありません。
この記事では現役配達員の目線と、私自身が実際に使っている経験から、ガスメーターボックスを荷物の受け取り場所として検討するときのメリット・注意点・配達員への伝え方を解説します。
結論|使える環境なら「第一候補の受け取り場所」になる
先に私の考えをまとめると、
ガスメーターボックス内に安全に荷物を置ける十分な空きスペースがあり、建物のルール上も問題がないなら、受け取り場所の候補として検討する価値はあります。
特に、
- 宅配ボックスを置くスペースがない
- 小型・中型の荷物を受け取ることが多い
- 玄関前へ段ボールをそのまま置きたくない
- マンション・アパートで大型宅配ボックスを置きにくい
という人には、一度自宅の設備を確認してみる価値があります。
ただし、ガスメーターボックスだけですべての荷物を受け取ろうとしないこともポイントです。
そもそもガスメーターボックスとは?
マンションやアパートの玄関付近を見ると、扉の付いた設備スペースが設けられていることがあります。
中にはガスメーターや配管などが設置されています。
住宅によって構造や大きさはかなり異なり、ほとんど空きスペースがない場合もあれば、荷物を置けそうな空間が残っている場合もあります。
この空きスペースを荷物の受け取り場所として利用できるケースがあります。
ただし繰り返しになりますが、
ガスメーターボックスは荷物を保管するために作られた設備ではありません。
建物・設備の構造や管理ルールによって利用できるかどうかは異なります。
メリット① 新しく宅配ボックスを買わなくてもいい
ガスメーターボックスを活用できる場合の大きなメリットが、すでに住宅にあるスペースを使えることです。
宅配ボックスを新しく購入すれば費用がかかります。
大型の製品なら、玄関周辺にそれなりの設置スペースも必要です。
一方、玄関横のガスメーターボックス内に安全に荷物を置ける空間があるなら、新しく大きな箱を置かずに済む場合があります。
特にネット通販では、小型・中型の荷物も届きます。
すべての荷物に対応できなくても、入る荷物だけでも一度で受け取れるようになれば再配達を減らせる可能性があります。
メリット② 玄関前へそのまま置くより荷物が見えにくい
もう一つのメリットが、構造によっては荷物が外から見えにくくなることです。
玄関前への置き配では、住宅によっては通路などから段ボールが見えることがあります。
扉のあるガスメーターボックスなら、中へ荷物を置いて扉を閉めることで外から見えにくくなる場合があります。
また、設置場所や構造によっては雨や風の影響を受けにくい場合もあります。
ただし、ここは過信してはいけません。
外から見えにくい=盗難されないではありません。
宅配ボックスのような施錠機能があるとは限らず、防水性能を保証する設備でもありません。
使う前に必ずチェックしたい7項目
ガスメーターボックスを受け取り場所として検討するなら、まず実物を確認してください。
ガスメーターボックスのチェック項目
- 荷物を置ける十分な空きスペースがあるか
- 荷物がガスメーターや配管に触れないか
- 設備を押したり圧迫したりしないか
- 荷物を置いても扉を無理なく閉められるか
- 点検・確認・操作などの妨げにならないか
- 雨水などが入りやすい構造ではないか
- 管理規約や建物のルール上問題がないか
特に重要なのが、設備を邪魔しないことです。
ガスメーターや配管の前を荷物でふさがない
ガスメーターボックスは収納庫ではありません。
荷物を置けそうな空間があったとしても、設備を覆ったり、配管へ荷物を立てかけたり、点検や操作の邪魔になるような置き方は避けるべきです。
また、
「ここならこのサイズまで絶対大丈夫」
という全国共通の基準があるわけでもありません。
建物によって設備の配置が違うため、自宅の設備を実際に確認することが重要です。
少しでも設備への干渉が気になるなら、別の受け取り場所を選びましょう。
マンション・アパートでは管理規約も確認する
特に集合住宅では、もう一つ確認してほしいことがあります。
管理規約や管理会社・大家さんのルールです。
玄関前や設備スペースなどが共用部分として扱われていることもあります。
物を置くことについて建物独自のルールが定められている場合もあります。
そのため、
「自分の部屋の横にあるから自由に使っていい」
とは考えず、建物のルールも確認してください。
配達員には「ガスメーターボックスへ」と具体的に伝える
安全に利用できる環境だったとしても、配達員に希望が伝わらなければ使ってもらえるとは限りません。
利用する通販サイトや配送サービスで配送指示を設定できる場合は、受け取り場所を分かりやすく伝えておきましょう。
たとえば、
玄関横のガスメーターボックスへお願いします。
似た扉が複数あって分かりにくいなら、
玄関ドア右側の扉がガスメーターボックスです。中に入る荷物はこちらへお願いします。
といった具合です。
Amazonの配送指示の書き方や例文はこちらで詳しく紹介しています。
-
-
Amazonの配達指示・備考欄には何を書く?現役配達員が例文を紹介
続きを見る
Amazonで指定しても必ず入れてもらえるとは限らない
ここも大切です。
配送指示へガスメーターボックスと書いたからといって、すべてのAmazonの荷物が必ずそこへ届くわけではありません。
Amazonの配送指示は対象となる配送で利用され、注文内容や配送時の状況などによって希望に沿えない場合があります。
また、実際に荷物を安全に置けないと判断される場合なども考えられます。
配送指示は「絶対ここへ入れてください」という命令ではなく、対応可能な場合に希望する受け取り場所を配達員へ伝える情報と考えてください。
大きな荷物はガスメーターボックスに入らない
当然ですが、ガスメーターボックスには大きさの限界があります。
小さな箱なら入っても、大きな段ボールは入らないことがあります。
これは宅配ボックスでも同じです。
だからこそ、私はガスメーターボックスだけに頼らないことをおすすめします。
宅配ボックスより荷物が大きかった場合についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
-
-
宅配ボックスより荷物が大きい!入らない荷物はどうなる?
続きを見る
「入らなかった場合」の第二・第三候補を作っておこう
私がこのブログで何度もおすすめしているのが、一つ目の受け取り場所が使えなかったときの次の候補を考えておくことです。
利用する配送サービスや住宅環境で対応可能なら、たとえば、
受け取り場所を複数考える例
第一候補:ガスメーターボックス
↓ 入らなければ
第二候補:宅配ボックス・OKIPPA
↓ それでも無理なら
第三候補:玄関前
という考え方です。
もちろん、利用できる配送方法・住宅のルール・安全性などを確認したうえで設定します。
第一・第二・第三希望まで考える方法についてはこちらで詳しく解説しています。
-
-
Amazonの配達指示は第一・第二・第三希望まで書こう!配達員が助かる書き方
続きを見る
俺自身は「ガスメーター→OKIPPA→玄関前」
これは実際に私が自宅でやっている方法です。
私はマンションに住んでいて、玄関前ではOKIPPAも使っています。
つまり、
私が実際に使っている受け取り方
小さめの荷物 → ガスメーターボックス
↓
そこに入らない荷物 → OKIPPA
↓
それにも入らない荷物 → 玄関前(対応可能な場合)
という考え方です。
荷物の大きさは毎回同じではありません。
だから、一つの受け取り場所ですべてに対応させるより、複数の選択肢を作っておく方が私は使いやすいと感じています。
私が実際に使っているOKIPPAについてはこちら。
-
-
革命的な簡易宅配ボックスOKIPPA(オキッパ)をお勧めする理由!
続きを見る
ガスメーターボックスに入らない荷物は無理に入れない
これは配達する側にも、受け取る側にも大切なことです。
あと少しで入りそうだからといって、荷物を無理やり押し込むのはやめましょう。
荷物を傷める可能性がありますし、設備へ段ボールを押し付けることにもなりかねません。
宅配ボックスを選ぶ場合のサイズについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
-
-
宅配ボックスの大きさは何L必要?現役配達員がサイズ選びを解説
続きを見る
宅配ボックスを買う前に「家にある受け取り場所」を探してみよう
これから宅配ボックスを購入しようとしている人には、一度自宅の玄関周辺を確認してほしいと思います。
住宅環境や利用する配送サービスによっては、ガスメーターボックス以外にも受け取り場所として使える選択肢があるかもしれません。
たとえば、
- 自転車のカゴ
- 物置
- 倉庫
- 玄関前
などです。
もちろん、それぞれ盗難・雨・建物のルールなどを確認する必要があります。
自転車のカゴや物置などを受け取り場所として使う場合の注意点はこちらで紹介しています。
それでも宅配ボックスを買うメリットはある
では、ガスメーターボックスが使えるなら宅配ボックスはいらないのかというと、そうとも限りません。
専用の宅配ボックスには、製品によって、
- より大きな荷物を受け取れる
- 施錠できる
- 複数の荷物を受け取れるタイプがある
- 配達員から用途が分かりやすい
といったメリットがあります。
だから私は、
「まず今ある環境でどこまで受け取れるか確認する → 足りなければ宅配ボックスを追加する」
という順番でもいいと思っています。
複数の荷物を受け取れる宅配ボックスはこちら。
-
-
複数の荷物を受け取れる宅配ボックスおすすめ5選!現役配達員が選び方を解説
続きを見る
自宅での受け取りが難しいなら受取スポットという選択肢もある
仕事などで不在が多く、自宅での受け取りそのものが難しい人もいるでしょう。
そんな場合は、自宅での置き配だけにこだわる必要はありません。
Amazonでは、注文や商品が対象ならAmazonロッカーなどの受取スポットを利用できる場合があります。
ただし、すべての商品・注文で利用できるわけではありません。
自宅で受け取る方法と、自宅以外で受け取る方法。
どちらか一つに決める必要はありません。
まとめ|ガスメーターボックスも受け取り場所の候補になる
宅配ボックスを置けない、あるいはまだ購入していない人は、自宅のガスメーターボックスを一度確認してみてください。
荷物を安全に置ける十分なスペースがあり、設備や住宅のルール上も問題がなければ、受け取り場所の候補として利用できる場合があります。
ただし、次の点は必ず意識してください。
- ガスメーターボックスは本来荷物を置くための設備ではない
- ガスメーターや配管に荷物を触れさせない
- 設備の点検・確認・操作などを妨げない
- 集合住宅では管理規約などを確認する
- 入らない荷物を無理に押し込まない
- 盗難や雨などのリスクも考える
- 配送指示を書いても必ず対応されるとは限らない
- 第二・第三の受け取り方法も考えておく
大切なのは、宅配ボックスを買うことそのものではありません。
一度の配達で、安全に荷物を受け取れる環境を作ること。
ガスメーターボックス、OKIPPA、宅配ボックス、玄関前、そして必要に応じて自宅外の受取スポット。
自分の住宅と生活に合った方法を組み合わせてみてください。
そのうえで「やっぱり宅配ボックスが欲しい」と思った人は、現役配達員目線で比較したランキングも参考にしてください。