ネット通販を使っていると、こんなことありませんか?
朝に一つ注文。
その日の夜になって、
と、もう一つ注文。
さらに翌日、別の商品を注文。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。
必要なものを必要なタイミングで買えるのがネット通販の便利なところです。
ただ、現役配達員として一つおすすめしたいことがあります。
近いうちに買うことが決まっている商品がいくつかあるなら、できる範囲でまとめて注文することも考えてみてください。
注文を細かく分けるより、物流の効率化につながる可能性があるからです。
ただし、最初に大事なことを言っておきます。
まとめて注文したからといって、必ず1箱になったり、1回の配達で全部届いたりするわけではありません。
この記事では、まとめ買いが物流の効率化につながる理由と、ネット通販をよく利用する家庭だからこそ考えておきたい「複数荷物の受け取り方」まで、現役配達員の目線から紹介します。
結論|どうせ近いうちに買うものなら、まとめるのも一つの方法
たとえば今日、
午前:洗剤を注文
夜:シャンプーを注文
翌日:子どもの日用品を注文
という買い方もできます。
でも最初から全部必要だと分かっているなら、一度に注文できる場合もあります。
近いうちに買うことが決まっている商品なら、注文を確定する前に「ほかにも買うものなかったっけ?」と一度確認するだけでもOKです。
実際、国土交通省は過去の再配達削減に関する案内で、消費者ができる行動として「まとめ買い」を紹介しています。
また、国土交通省の「多様なライフスタイルをささえる持続可能な宅配の実現に向けた手引き」でも、まとめ買いを促進することで、多頻度・小口配送を抑え、物流の平準化や配送効率化につながると整理されています。
2026年度も国は、置き配や宅配ロッカーなどの受取方法だけでなく、物流に配慮した注文方法の普及促進に向けた取り組みを進めています。
ただし「まとめて注文=1箱」ではない
ここはかなり重要です。
そうなるとは限りません。
ネット通販では、
- 商品の発送元が違う
- 在庫のある物流拠点が違う
- 出荷できるタイミングが違う
- 販売事業者が違う
- 商品の大きさや性質が違う
など、さまざまな事情があります。
そのため、一度の注文で5商品を購入しても、
1箱ではなく、2箱・3箱に分かれて届くことがあります。
「まとめ買いをすれば必ず荷物が一つになり、配送も一回になる」という意味ではありません。
ここは分けて考えましょう。
現役配達員としては「注文を必要以上に細かく分けない」くらいで十分
では、まとめ買いをどう考えればいいのでしょうか。
私は、
「必要以上に注文を細かく分けない」
くらいでいいと思っています。
今日必要なものを、来週まで我慢してまとめる必要はありません。
安いタイミングを逃してまでまとめる必要もないでしょう。
でも、
「これも今日買う予定だった」
「明日これも注文するつもりだった」
というものがあるなら、一緒に注文できないか考えてみる。
それくらいです。
配達していると「同じ家に何個も届ける」は普通にある
これは私自身、配達していてよく経験します。
荷物を確認していると、
同じ住所の荷物が複数個ある。
ということは珍しくありません。
同じ配達員が同じタイミングで全部持っていければ、一度に届けられることもあります。
しかし、発送元・配送会社・荷物の流れ・到着時刻などが違えば、同じ日に注文した商品でも別々に届く場合があります。
だからこそ、
まとめ買い=荷物を必ず一つにする方法
ではなく、
まとめられる注文はまとめて、細かすぎる注文を減らす工夫
と考えるのが分かりやすいと思います。
まとめ買いが物流の効率化につながる理由
国土交通省の資料では、まとめ買いを促すことによって、多頻度・小口による配送を抑制し、物流を平準化するという考え方が示されています。
簡単に言えば、
少量の商品を細かく何度も注文するより、まとめられる注文はまとめる。
ということです。
もちろん、実際に何箱になるか、何台の車で運ばれるかまで購入者がコントロールすることはできません。
だから、
私たち購入者ができるのは、無理のない範囲で注文方法を工夫するところまでです。
今の再配達対策は「注文方法+受取方法」で考える
2026年度の国土交通省「再配達削減PR月間」では、再配達を減らすために、
- 置き配・コンビニ受取・駅の宅配ロッカーなど多様な受取方法を活用する
- 確実に受け取れる日時や方法を選択する
- 贈り物などでは受け取る相手の生活に配慮して配送日時を指定する
ことなどを重点的な取り組みとして呼びかけています。
つまり、まとめ買いだけ考えればいいわけではありません。
注文の仕方と、受け取り方の両方を工夫する。
ここが大切です。
まとめて注文しても複数個届くなら「受け取り側」の準備も必要
ここからが、このブログで特に伝えたい部分です。
まとめて注文しても、荷物が複数に分かれることがあります。
すると、こんなことが起こります。
1個目 → 宅配ボックスに入った
↓
2個目 → 宅配ボックスが埋まっていて入らない
これでは、せっかく宅配ボックスを設置していても、後から来た荷物を受け取れない可能性があります。
通販をよく使うなら「複数受け取り対応」の宅配ボックスもある
宅配ボックスの中には、一度荷物を入れたら次の配達では利用できないものもあります。
一方で、製品によっては複数の荷物を受け取りやすい構造を持つものもあります。
通販を頻繁に利用する家庭なら、宅配ボックスを選ぶ段階で、
- 複数の荷物を受け取れるか
- 投函口が複数あるか
- 上下など複数の収納部があるか
- 複数回の投函に対応する仕組みがあるか
などを確認してみてください。
複数の荷物を受け取りやすい宅配ボックスはこちらで比較しています。
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複数の荷物を受け取れる宅配ボックスおすすめ5選!現役配達員が選び方を解説
続きを見る
宅配ボックスは「容量」だけでなく内寸と開口部も見る
複数注文すると、荷物の数だけでなく大きさも問題になることがあります。
たとえば複数の商品が一つの箱へまとめられれば、今度は段ボールそのものが大きくなることがあります。
そのため、通販を頻繁に利用する家庭ほど、小さすぎる宅配ボックスでは対応できない荷物が増える可能性があります。
ただし、
「○Lだから宅配便の○サイズが必ず入る」
とは限りません。
宅配便のサイズと宅配ボックスの容量(L)は別の考え方だからです。
宅配ボックスを選ぶときは、
- 内寸
- 開口部
- メーカーが示す収納可能サイズ
- 自宅によく届く段ボールの大きさ
を確認してください。
宅配ボックスのサイズ選びはこちらで詳しく解説しています。
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宅配ボックスの大きさは何L必要?現役配達員がサイズ選びを解説
続きを見る
大きな荷物がよく届くなら大容量タイプも選択肢
ネット通販を頻繁に使っていて、大きな段ボールが届くことが多い家庭なら、最初から大容量タイプを選ぶ方法もあります。
ただし、大きければ大きいほどいいわけではありません。
設置スペースや使いやすさとのバランスも重要です。
大容量タイプを探している人はこちらの記事も参考にしてください。
荷物が複数届くなら「第二・第三候補」も考えておく
もう一つ、配達員としておすすめしたい方法があります。
宅配ボックスに入らなかった場合の受け取り場所も考えておくことです。
たとえば、
第一候補:宅配ボックス
↓ 入らなければ
第二候補:置き配バッグ
↓ それも難しければ
第三候補:玄関前
といった考え方です。
もちろん、利用できる受け取り場所は配送サービス・荷物・建物のルールなどによって異なります。
でも、
「宅配ボックスが使えなかったら終わり」
ではなく、次の受け皿を考えておくことはできます。
第一・第二・第三候補の考え方はこちらで詳しく紹介しています。
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Amazonの配達指示は第一・第二・第三希望まで書こう!配達員が助かる書き方
続きを見る
私自身は「ガスメーター→OKIPPA→玄関前」で考えている
私自身もマンション住まいで、ネット通販を利用します。
そこで自宅では、荷物の大きさなどに応じて、
第一候補:ガスメーターボックス
↓
第二候補:OKIPPA
↓
第三候補:玄関前
という形で受け取り場所を考えています。
一つの方法ですべての荷物を受け取ろうとするのではなく、荷物が大きくなるにつれて受け皿を広げるイメージです。
私が実際にやっている受け取り方法はこちらで詳しく紹介しています。
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マンション住まいの現役配達員が実際にやっている荷物の受け取り方
続きを見る
配送指示も分かりやすくしておく
利用している通販・配送サービスで配送指示を設定できる場合は、受け取り場所を分かりやすくしておく方法もあります。
たとえば、
宅配ボックスへお願いします。入らない場合は、利用可能であれば玄関前へお願いします。
などです。
ただし、配送指示は、書いた順番がすべての配送で正式な「第一・第二・第三優先順位」として保証されるものではありません。
注文・配送会社・荷物・建物の状況などによって、利用できる受け取り方法は異なります。
だからこのブログでは「第一希望」ではなく、第一・第二・第三の『候補』として考えることをおすすめしています。
Amazonの配送指示・備考欄の書き方についてはこちら。
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Amazonの配達指示・備考欄には何を書く?現役配達員が例文を紹介
続きを見る
まとめ買いだけではなく「一回で受け取れる環境」まで作る
まとめ買いは物流負荷を減らすためにできる工夫の一つです。
でも、それだけで必ず再配達を防げるわけではありません。
そこで、
一回で受け取りやすくする組み合わせ
・近いうちに必要な商品は、できる範囲でまとめて注文する
・確実に受け取れる日時を指定する
・宅配ボックスを用意する
・利用できる荷物では置き配を使う
・第二、第三の受け取り候補を考える
・配送指示を分かりやすくする
といった方法を組み合わせます。
「注文の仕方」だけでなく「受け取り方」までセットで考える。
これが一番大事です。
再配達を減らすためにできることは、こちらの記事で10個にまとめています。
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再配達を減らすために私たちができる10のこと【現役配達員からのお願い】
続きを見る
まとめ|「どうせ買うもの」なら一度カートを確認してみよう
ネット通販は便利です。
欲しいものを、欲しいタイミングで注文できることもその便利さの一つです。
だから、
「何が何でも注文をまとめなければならない」
という話ではありません。
ただ、注文ボタンを押す前に、
と一度だけ考えてみる。
近いうちに買うことが決まっている商品なら、一緒に注文する。
それも私たち消費者ができる小さな物流対策の一つです。
そして大切なのは、その先。
まとめて注文しても荷物は複数になることがある。
だから複数の荷物でも一回で受け取れる環境を作っておく。
ここまで考えておくと、ネット通販を便利に使いながら、再配達を減らしやすくなります。