ネット通販が便利になった一方で、宅配便の再配達は今も大きな問題です。
国土交通省も、再配達によるドライバーの負担やCO2排出を問題として挙げ、置き配や宅配ロッカー、コンビニ受け取り、確実に受け取れる日時指定などの活用を呼びかけています。
再配達を減らす方法は、宅配ボックスを買うことだけではありません。
0円でできる工夫もあります。
この記事では、現役配達員の目線から、今日からできる再配達対策を10個紹介します。
結論|「一回で受け取れる仕組み」を作るのが一番
再配達を減らす方法はいろいろありますが、考え方はシンプルです。
最初の配達で受け取れる確率を上げる。
これだけです。
たとえば、
- 在宅している時間を指定する
- 不在でも受け取れる場所を用意する
- 配達員に置き場所を分かりやすく伝える
- 自宅以外の受取場所を使う
といった方法があります。
① 確実に家にいる時間を指定する
まずは一番基本的な方法です。
日中仕事で不在なのに、時間指定をしない。
その結果、昼間に配達されて不在になり、夜に再配達。
これでは配達回数が増えてしまいます。
大切なのは「時間指定する・しない」ではなく、一度で受け取れるかどうかです。
この話はこちらの記事で詳しく解説しています。
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時間指定しない方が配達員に優しい」は本当?現役配達員の答え
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② 置き配を活用する
不在が多い人にとって強力なのが置き配です。
玄関前など、利用する配送サービスで指定できる場所に荷物を置いてもらえれば、在宅していなくても受け取れる可能性があります。
Amazonでも対象注文では、玄関、宅配ボックス、ガスメーターボックス、自転車かご、車庫、建物内受付などを置き配場所として選択できます。
ただし、商品や配送方法によって置き配を利用できない場合もあります。
③ 宅配ボックスを設置する
ネット通販をよく使う家庭なら、宅配ボックスは非常に便利です。
在宅していなくても荷物を入れてもらえるため、再配達対策として分かりやすい方法です。
ただし、宅配ボックスがあれば何でも解決するわけではありません。
- 荷物が大きすぎる
- すでに別の荷物が入っている
- 設置場所が分かりにくい
- 使い方が分からない
といった理由で入れられないことがあります。
④ ガスメーターボックスなど既存の場所を活用する
宅配ボックスを持っていないからといって、すぐに買う必要はありません。
住宅環境によっては、ガスメーターボックスなどを受け取り場所として利用できる場合があります。
私自身もマンション住まいで、まずガスメーターボックスを第一候補にしています。
もちろん、ガスメーターや配管の邪魔をしないこと、建物のルールに反しないことなど安全確認は必要です。
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⑤ 第一希望だけでなく第二・第三希望まで考える
これは私がかなりおすすめしている方法です。
受け取り場所を一つだけにしない。
たとえば、
- ガスメーターボックス
- 入らなければOKIPPA
- それにも入らなければ玄関前
という形です。
第一候補が使えなくても、第二候補があれば持ち戻りを防げる可能性があります。
⑥ Amazonなどの配送指示を分かりやすく書く
置き場所を用意していても、配達員に伝わらなければ使ってもらえないことがあります。
そこで配送指示を活用します。
たとえば、
玄関右側の黒い宅配ボックスへ。入らない場合は玄関前へお願いします。
のように、
場所+目印+入らなかった場合
まで書くと分かりやすくなります。
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Amazonの配達指示・備考欄には何を書く?現役配達員が例文を紹介
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⑦ Amazonロッカーやコンビニ受け取りを使う
自宅で荷物を受け取ること自体が難しい人は、発想を変えましょう。
対象商品なら、Amazonロッカーやコンビニなど、自宅以外の受取スポットを利用できる場合があります。
特に小さな荷物なら便利です。
一方で、非常に大きな荷物などは対象外になる場合があります。
また、重い荷物はロッカーで受け取れても、そこから家まで運ぶのが大変です。
⑧ 配達通知やアプリを確認する
意外と大事なのが、配送会社や通販サイトから届く通知です。
「今日荷物が来ることを知らなかった」
という状態を減らすだけでも再配達対策になります。
国土交通省も、再配達削減策としてメールやアプリなど配送事業者のコミュニケーションツールを活用することを案内しています。
配送予定が分かれば、
- 時間を変更する
- 受け取り場所を変更する
- 在宅できるよう予定を調整する
といった対応ができます。
⑨ 複数の商品はできるだけまとめて受け取る
ネット通販で複数の商品を買うと、別々の荷物として届く場合があります。
利用する通販サイトでまとめ配送などを選べる場合は、できるだけ活用するのも一つの方法です。
荷物がまとめられれば、配送回数そのものを減らせる可能性があります。
ただし、商品や発送元によってはまとめられない場合があります。
⑩ 受け取り場所を配達員が迷わない状態にする
最後は、意外と見落とされやすいポイントです。
宅配ボックスや置き場所を用意していても、配達員が見つけられなければ意味がありません。
たとえば、
- 宅配ボックスが植木の陰に隠れている
- 宅配ボックスなのか普通の収納箱なのか分からない
- 同じような扉が何個もある
- どの自転車か分からない
といったケースです。
宅配ボックスの設置場所についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
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宅配ボックスはどこに置く?現役配達員が『ここに置いてほしい』と思う設置場所
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再配達は配達員だけの問題ではない
再配達というと、
と思う人もいるかもしれません。
しかし、再配達には追加の走行や作業が必要になります。
国土交通省は、再配達によってCO2排出量が増え、ドライバー不足をさらに深刻化させる要因になるとしています。
また、「送料無料」と表示される通販でも、実際には配送にコストがかかっています。
再配達を減らすことは、配達員を助けるだけではなく、物流全体の無駄を減らすことにもつながります。
でも、再配達になったからといって申し訳なく思いすぎなくていい
ここも伝えておきたいです。
生活していれば、急な予定もあります。
子どもの用事、仕事、体調不良、電車の遅れ。
どうしても受け取れないことはあります。
完璧にゼロにする必要はありません。
できることを一つ増やすだけでも十分です。
俺が一番おすすめするのは「複数の受け取り方法を持つ」こと
10個紹介しましたが、私が特におすすめしたいのは、受け取り方法を一つだけにしないことです。
たとえば、
- 在宅時は対面
- 不在時は宅配ボックス
- 入らなければ玄関前
- 小さい荷物ならガスメーターボックス
- 自宅で受け取れない日はロッカー
というように使い分ける。
これが一番現実的だと思います。
まとめ|今日から一つだけでも始めてみよう
再配達を減らすためにできることは、特別なものばかりではありません。
- 確実に在宅する時間を指定する
- 置き配を活用する
- 宅配ボックスを設置する
- ガスメーターボックスなどを活用する
- 第二・第三の受け取り場所を作る
- 配送指示を分かりやすく書く
- Amazonロッカーやコンビニ受け取りを使う
- 配送通知やアプリを確認する
- 複数の商品をまとめて受け取る
- 受け取り場所を分かりやすくする
全部やる必要はありません。
自分の生活に合うものを一つ取り入れるだけでも変わります。
荷物を受け取る側にも、配達する側にもラクな仕組みを作っていきましょう。